おさわり 対談

こんどー>
さて、今回出品なさいましたエッケザックス(仮)の体験版ですが、
どんなゲームなんでしょうか?

何かアピールポイントというか、
「こういうゲームだ!」「これがウリだ!」みたいなものがあれば教えてください

こげ>
うーん
長年秘匿扱いにしてた分どこまで話していいやらどこから話していいやら迷いますー

えっとですねー

RPGって最初牧歌的な情景から始まることが多いじゃないですかー
主人公の村だったり、旅先の森だったりー
そんなスローライフに突然舞い降りる異変の嵐!→さあ冒険だー!みたいな

こんどー>
そうですね、日常があって、そこが何かしらの力で崩れたり、破壊されたりしていく
そんなかたちで物語が始まることが多いように思います。

こげ>
そうそうそれそれ
ちょっと趣向を変えて、もういきなり戦場だよー戦闘始まってるよー
ってとこから始まりやがるんですこの話は

こんどー>
おお、なるほどなるほど
その前にあるべき戦いの起こりや過去のあれこれをすっ飛ばしてるわけですね。あえて。

こげ>
これ何が難しいかってー、主人公に感情移入させにくいのです
プレイヤーがまず共感を抱く、そのキャラクターの”日常”が描けないのです

毎朝起こしてくれる幼馴染も!!厳しく自分の修練に付き合ってくれる親父も!!
善良の皮を被ってるけどいざ危機になったらやっかいものの主人公を追い立てる村人も!!!

そーゆー主人公のパーソナリティーやら時代背景やら一切書かずに、
プレイヤーに動かしてもらわなくちゃいけない。一緒に戦ってもらわなくちゃいけない。

よーするに、いわゆる作者の視点やら知識やらで凝り固まって、
プレイヤーほったらかしで話が進んじゃう危険が大きいのですー

こんどー>
あー、そりゃたしかに感情移入は困難に思えますねー

こげ>
そなんですーそれ故に難産だったのですー
情報量を過不足なく伝えなきゃいけないけどその些事加減がーーー
ってかこれもう箸だよー伝わらないよーみたいな綱渡り感

こんどー>
しかしなんとかこうして形にして、生み出すことができたということは
やはりなんらかの解決策が見出せた、ということなんでしょうか?

こげ>
なかなか りかいが はやい !
さすがはコンキリさんなのです

こんどー>
なんのこったよ(苦笑)

こげ>
戦場において、相手が誰であるかなんて無意味なのです
敵と会話するなんぞアマチュアのする愚行なのです
故に語らず!振り返らず!!ただ、敵とあいま見えるのみ!!!
血と汗と硝煙の匂いさえ感じられれば、最初はそれで良いのです。

ああこの人らは職業軍人さんなんだなー僕達の倫理観は通用しないんだなー
ということを察していただければ、という

こんどー>
プレイヤが感情移入すべき感情を、主人公がまったく見せないというように聞こえます。
感情移入をすっぱりあきらめたってことですか!

こげ>
たしかに感情移入しづらい人かもしれないですねー

最初の主人公パーティーは、自分の半径5m以上先のことはどうでもいい人なんです。
アジアの貧しい子供達に募金とか絶対しない人達。

でも、自分に近しい人のことはそれなりに大事にするよ、という
ちょっと歪んだ、否誰しも表では見せない感情を普通に出しているので、
感情移入しづらい人がいるかもしれないけど、
でも俺が表現したいキャラクターってこーゆーヤツラなんですよーと

そういうのを序盤に詰め込んだつもりなのです

こんどー>
そのへんの人間らしさが物語を進めるにつれて垣間見えてくる、ということですか

こげ>
そのあたりはこの体験版で書ききっちゃってますねー

こんどー>
おー、なかなか硬派な作品に今回チャレンジなされたんですね。

こう言ってしまってはアレですが、今までのこげさんらしくない

こげ>
たしかにそこは意図的に新しい表現に挑戦しましたからねー
でも俺の根本にある、作品に込めた魂は変わらないつもりだッ!!


作成に影響を与えた作品について

こんどー>
前からやりたかった、というか作りたかった主人公像なんですか?

こげ>
主人公像は実はころっころ変わってるんですよー

今は小隊長ですけど、初期のプロットでは英雄に夢見る新兵でしたしー

こんどー>
夢見る新兵なんていうと今までのお話とはまったくベクトルが違うように聞こえますね
いろいろな紆余曲折を経て、現在の形で行こうということになったんですね。

何か影響を与えたものなどがあったんでしょうか

こげ>
やっぱいちばん大きいのはwajikoさんのラグナグロリアですねー

マップとキャラクターグラフィックを受注した時、シナリオメモも全部見せていただいたんですよ
その頃エッケザックスの第一項は既にできてたんですけどー
そんな僕の構想が全部陳腐に思えるほどの、引き込まれるお話でー

もうね、プライドとか自信とかがいっぺんに砕かれましたよー

こんどー>
それほどまでとは、wajikoさんもいいかげん完成させりゃいいのになぁ(苦笑)

こげ>
そなんですよーこれを見てる皆ももっとwajikoさんに発破かけてやろうぜ!!

こんどー>
ホントにもう(苦笑)

んで、そのラグナグロリアの原稿を見て「これじゃいけない!」っていう
決意をなさったってことなんでしょうか?

こげ>
そうそう
嫉妬と憎悪と恋が入り混じる複雑な気持ちで一からプロットを書き直したのですー

こんどー>
1からですか!
それはすごい、おつかれさまでした。

こげ>
いえいえー
どもですどもです

こんどー>
だいたいそれがいつごろになるんでしょうか?

こげ>
2年ぐらい前ですー

こんどー>
けっこう前なんですね。

そもそもの構想はそれよりも前からということになるわけで
けっこう長いこと暖めてた作品なんですねー

こげ>
そっからは自分の自由になるPCとネット環境が整って、
えっちいゲームばっかやってましたからねー。もう中毒患者でしたー。

原型の原型はもうWE完成直後にありましたからねー。ホント長いやー。


オリジナルの戦闘システムについて
※:こんどー自身はオフ会にてエッケザックス(仮)のプロトタイプを見せていただいてあったため
ちょっとした誤解のもとお話が進みます。

こんどー>
そういえば戦闘はRPGツクール3デフォルトのものではなく、
オリジナルのシステムを構築してらっしゃるそうですね。

どういった戦闘システムになっているんでしょうか?

こげ>
一言で言うと 全力で優雅に相手を殺しきれるHoly Sword Chess ですねー

とにかく戦闘のテンポはキレ良くしたつもりですー

こんどー>
ベースはHSC.ということですか。

こげ>
そうですそうです

こんどー>
テンポかー。
確かにHSC.はテンポがよいとは言い切れないところがありましたからね(苦笑)

こげ>
泥試合ですよねーw

こんどー>
他の点は基本的にはHSC.と変更ないんでしょうか?

こげ>
全然違うけど体験版じゃできないし、まだまだ多くは語らないということでひとつー

こんどー>
あれっ、体験版では戦闘がまだ出てこないんですか

こげ>
そーなんですよw

こんどー>
これはこれは、失礼しました(汗)

こんどー>
あれっ、すいません、となると戦闘に関する質問は編集でカットしたほうがよいですか?

こげ>
いやー、体験版だしといて、戦闘ねーのかよw みたいな雰囲気でいいですよーw


「ツクール3ならでは!」について

こげ>
とにかく今回は、"ツクール3でしかできないこと"を
念頭に置いて作り始めたつもりなのですー

こんどー>
ほおー

ツクール3の表現の限界に挑んだ!くらいの気概があったんでしょうか?

こげ>
否!ツク3の表現に限界など非ず!!
たとえ変数がなくても、ツク4やツク5にゃ負けねぇ!!負けてたまるかッ!!!
俺の自由の地平線はここからここまでだッ!!!!

みたいな

こんどー>
おおー、すごいやる気ですね
これは期待してしまう

こげ>
とにかくもー私ったら、どのツールも扱ってるけど、やっぱツク3ひいきしちゃうんですよー
長年連れ添った相棒みたいな、だからコイツにはもっと脚光を浴びてほしいみたいな

だから俺のチューンナップで、引き出せる表現があるなら、できるだけのことはしてやりたいーっていうね
んで、何ができるかってったら、強みはやっぱアニメティカかなーと

かなでーるも強力な武器なんだけど、私の腕じゃ扱えないし、
ありがたいことに既にたくさんの方が畑をひろげて僕達に提供してくれていますしねー

んで至ったのがロボットなんです。とにかくカッコイイロボット。
これはツク4やツク5じゃ絶対できないぞーと

こんどー>
おー、ロボットかー
確かにアニメティカを入れるって言う時点でツク4や5では難しいですもんね。

4にはロボットいるけどかっこよくはないし(苦笑)

こげ>
3も4も敵グラフィックのロボットはカッコイイのいるんですけどねーw

こんどー>
そうそう、敵はカッコいいんですよ(苦笑)

ロボットを扱うとなると、RPGツクール3のデフォルトの成長システムではものたりないところもあったのでは?

こげ>
そなんですよねー

こげ>
ただグラフィックだけロボットにして、それだけで後は普通のRPGじゃイマイチかなーと

そもそもあまり最初はカッコ悪いのしか描けなくて、敵キャラが搭乗するありさまでしたしー

こんどー>
かっこ悪いのは敵キャラ用ですか(苦笑)

こげ>
マズイ御飯ができたので隣のお家におすそわけにきましたーみたいなね
そんな気分でした

こんどー>
最終的にはカッコいいのが描けたんですか?

こげ>
僕としては愛せるデキなんですけど、とにかく皆がかっけーかっけー言ってくれれば浮かばれますー

こんどー>
これはちゃんとチェックして吟味しないとダメですね(爆)

こげ>
体験版にもタイトルグラとしてちょこっとだけ顔を出すのでそちらの意見も聞いてみたいかなーと

こんどー>
おおー、タイトルグラフィック期待しています

こげ>
頑張ったので褒めてくれると嬉しいですー


最後に

こんどー>
最後に何かございましたらどうぞ!

こげ>
これがッ!!俺のロボットエンターテイメントだッ!!!
とゆー魂の咆哮を詰め込んだつもりなので、
全国のスーパーロボットを愛する皆さんも、都合良く世界を救いやがるロボットが嫌いな皆さんも、
是非手にとっていただけたら嬉しいですーー

こんどー>
おおー、こげさんゲーの要所要所に垣間見える「熱さ」ってのはマジモンだと思うんで
そのへんがドバーッと出てきてくれるのを期待しています!

そして早いところ完成版を作り上げちゃってください(爆)

こげ>
ドーパミンがあふれると良いのですー

締め切りがないと延び延びになっちゃうので来年コンテストないとたぶん完成しないでーす

こんどー>
で、出たーッ!こげさんの「来年のコンテストはオレが開く」宣言だーッ!!!

こげ>
チラッ のAAが出せないのがもどかしいwww

こんどー>
ではでは、来年に期待しつつ 今回はどうもありがとうございました、ということで(笑)

おつかれさまでしたー!

こげ>
うわーん逃げやがるのですコンキリさんめー

おつかれさまでしたー