こんどー>
脱獄は獄シリーズの完結作ということですが、どういった作品に仕上がっているんでしょうか?
au>
あ、脱獄は、勇者が主人公なんです
牢獄がオシャレ、監獄が、ドム、キケロ
で、今度はストーリー的には勇者が主人公のお話で
監獄はドムとキケロが主役なのです
こんどー>
勇者を軸にしてお話が進んでいくっていうことですか。
au>
そーなのです。
でー、今までの勇者がらみの伏線を回収していくと
こんどー>
そういえば以前、お話いただいたときにも
勇者の過去や、これまでの伏線を全て回収するとおっしゃられていましたね。
勇者の生まれや、能力の意義なんかについても明かされていくわけですか!
au>
そう、回収するのです
でも、今回、そこがスゴク苦労したのです
勇者が「ボク実は…」とかいって、生い立ちとか、何か語ろうとすると
オシャレは「あー、そーゆーのは、どうでもいいから」としかしゃべらないのです
それ以外のオシャレの自然な反応をAUが思いつかない
こんどー>
確かにオシャレはそういうのに興味なさそうだな(笑)
キャラクタが自然に動きすぎるのも考えものですね(苦笑)
au>
だから、伏線が回収されているかどうかは、実は怪しいものなのです
ストーリーと筋書きがあっても、そのとおりに動かせない
伏線が回収されてるかは怪しいのですが、
「ついに謎が明らかに!?」という売り文句はそのままの方向で宣伝するのです
こんどー>
そういう苦しみもあるんですね。
なんだろ、すごくキャラクタを自分のものになさってるんだなぁってのを感じます。
シナリオを都合よく動かしたくても「いや、こいつはこんなこと言わない」っていう自制が働く。
なかなか、他の製作者さんからは聞かれないお話ですよ。
逆にキャラクタが勝手に動いてお話が進んでいくこともありそうですね。
au>
キャラクタを自分の物に…というより、うまく動かせてないって事なんだと思いますけどねー
こんどー>
いやいや、マンガは生き物だってよく言われますし、
キャラクタが独り立ちしてるんだと思います。うらやましい。
au>
キャラが勝手に動いて進む話は、
AUの場合、ほとんどギャグイベントばっかりですネー
こんどー>
近作のギャグとシリアスの割合はどれほどなんでしょうか?
au>
牢獄がギャグ8シリアス2、監獄がギャグ5シリアス5だとすると
脱獄はギャグ4、シリアス6くらいかなー
まとめ、ってか終盤の展開はどーしてもシリアスにしてしまう
こんどー>
おー、じゃあけっこうシリアスよりになってらっしゃる
それだけ苦労なさったってことですね(苦笑)
au>
そう、今回は苦労したのです
au>
もうね、去年こんどーサンに言われた
あ、エージクンに言われた
「容量気にしないでつくったほうがいいですよ」って
忠告を素直に聞いておくべきだったのです
シナリオで苦労したのも、ほとんどが容量がらみの問題でしたし
こんどー>
今回は3枚の大容量ですからね(爆)
au>
4枚にすりゃよかった…
こんどー>
容量を気にしだすと満足いくものが作れなくなるんですよね。そこはトレードオフ。
満足し切れていないところがあるんですか?
au>
そーなのです。でも、いらない所を極力はぶけたって考えるように努力してます
あっても無くてもどっちでも良いイベントは無いほうがいい理論
そして、どうでもいいイベントほど作者は作りたいのです
こんどー>
ま、でもファンディスクみたいな
どうでもいいくだりでもファンなら喜んで見ますからね(笑)
AUさんの作りたいものを全て取り込んだ完全版を見たい気もします。
au>
モウ、本当にどうでもいいイベントですよ
たとえばー
今回の脱獄にある町で、裏路地に馬がたまってるんです
ぎゅうぎゅうに、敷き詰められている
でね、その先に宝箱があって、オシャレはそれを取ろうとするんです
でも、勇者に止められる。
「その馬は、 良い精霊で、
悪い人がたまりそうな裏路地を埋め尽くすことで治安を守ってる」とか言って
で、その日の夜に、オシャレたちはある用事でお城の牢屋に忍び込むんですけど
その牢屋に、馬がたくさん入れられてるわけです
良い精霊だけどやっぱり町の人には迷惑だったと
連行されてしまったのです
という、どうでもいいイベントなんですけど
こんどー>
おー なるほどね。投獄されちゃってるんだ。
…そのイベントは何が言いたかったんだ(笑)
au>
意味的にはただ、夜になると取れる宝箱というだけのイベントなんですけどね^^;
牢屋の馬にいろいろしゃべらせたり、もっとこりたかった。
こんどー>
あ、なるほど。なんだけど、どうでもいいイベントを入れたくなっちゃったんだ(笑)
そーゆーので容量がなくなってしまったと(苦笑)
au>
今のは、ただ昼間は敷き詰められてる馬が、夜にはいなくなってて、牢屋に馬がいるってだけ
説明も何も無いからわけわかんない
説明があってもわけわかんないケド
容量削るなら、そーゆーイベントからになってしまうのです
こんどー>
あ、今のイベント中途半端に削っちゃったんですか!
いやいやいや、説明あったほうがいいですって(苦笑)
au>
問題ないレベルに削ったのです
こんどー>
まぁ、しょうがないところではありますけどねー
前作の監獄でも川に入れたりと容量の削りようがすごかったですが
今回は輪をかけてキツキツでやられてるんですね。
au>
エージ君の遺言さえ聞いていればこんなことには!!
今回のは本当にキツキツでした
こんどー>
完全版の完成が待たれますね(爆)
au>
シンボルエンカウントもところどころ分身イベントだったりする始末
「今ならわかる…エージ君、君は正しかった」
これを作品紹介のコメントにしようかと悩んだくらいです
こんどー>
人の忠告は聞くものだということがよくわかりましたね
ってかこんな後悔のセリフばっかりの対談は初めてだ(笑)
au>
ままま、あんまり苦労したところばっかり話すと、作品の宣伝にならないので
こんどー>
話変えましょう(爆)
au>
これからは見所でも話します
こんどー>
見どころ!よろしくおねがいします。
au>
戦闘が早い!
こんどー>
早いか!
…早いってなんだ(笑)
au>
ボス戦もザコ戦も、長期戦になることはほぼないのです
お互いに与えるダメージがデカイ。MPの消費も激しい。
さすがに手直ししましたがテストプレイの段階で、ラスボスはあなすさんに2ターンで殺されました。
こんどー>
おお、短期決戦なんですね。
ぶっ放し戦になるってことかー
にしてもラスボスもうちょいがんばってくれ(苦笑)
au>
まー、戦闘が早く勝負がつくってのと、シンボルエンカウントで
サクサク進むようにはなってると思います
こんどー>
あまりストレスを感じずにプレイすることができそうですね。
いらないザコ戦が長引くとだれるからなぁ
au>
そう、それを目指しました
キャラ強化で、いかに殺されずに殺すかを考えてほしーなーと
こんどー>
キャラ強化?
au>
あー、今回も脱獄と同じように
キャラを強化する感じのシステムです
魔法とかを買って覚えさしたり
武器も最初から全部売ってるので、
好きな武器を買ったり、そーゆー強化
こんどー>
なるほどなるほど、そのへんの紙一重の選択を楽しんでもらいたいと
ヘタすると詰んじゃったりしないんですかね?(爆)
au>
詰んだりする事は無いよーにしたつもりです
まー、詰まないと良いなってのが本音ですが
こんどー>
悩んで悩んで、結果的にはずれをひいちゃっても救済できるようになっているといいですよね。
OPデモを録画していて、いきなり町で買い物の選択を迫られたときにはちょっとビビりました(苦笑)
au>
はずれを引いても救済…きっと…いや…そうなってると良いなー
町での買い物は
正直、どれを買っても、序盤の難易度がチョット変化する程度なので
まー、問題ないんですが、実は
一番のはずれである「どくけしそう」は、スゴイ高い値段で売れたりするようにしました
だから明らかなハズレは無いようにした…つもりなのです
こんどー>
いいんですかそんなことチャットでぶっちゃけちゃったりして(爆)
au>
いいんです。
こんどー>
いいのか(笑)
au>
あとはー
前作の続き物なのでキャラをみんなが覚えてくれてるかどうかが不安
こんどー>
AUさんのゲームはキャラクタの個性が強いですし、そんなに数も多くなかった気がします
そのへんは大丈夫なんじゃないでしょうか
au>
そー言っていただけると嬉しいです
au>
あ、あとは、今回も
界隈の人の名前を微妙に使わせてもらいました
無断で。魔法の名前にバーライとか。
町に関西弁でしゃべる馬がいたり
量的には前作の監獄ほどではないのですが、まーその辺は大目に見てほしーなーと
こんどー>
そういうお遊び要素あってこそのAUさんゲーですからね
期待してらっしゃる方も多いんじゃないでしょうか
au>
ああッ苦労したところだと、すらすら出るのに、セールスポイントだと言葉が詰まるってどういうことだ
こんどー>
言葉に詰まってたんですか(苦笑)
au>
あ、そうだ
あと、エンディングにチカラを入れました。
こんどー>
ほほー!
自作で作られたんですか?
これはいい宣伝になりますね(笑)
エンディングに力を入れたとあればゲームを全部クリアするしかない!
au>
いや、話的に、なのです
話の「見せ場」をエンディングに出来た
こんどー>
おー
それって製作者としては万々歳ですね。そんなに自分で誇れるシナリオ組めないです。
au>
でー、まとめとしては
前作を気に入っていただけた人にはキット楽しんでいただけると思います
こんどー>
その監獄が前回コンテストのグランプリだからなぁ(笑)
なんだかんだみんな楽しめると思います(笑)
au>
やっぱり作者にとってプレイヤーが楽しんでくれるってのが一番嬉しいですよね
こんどー>
もちろんです。楽しかったって言ってもらいたくて作ってるようなもんですから(笑)
楽しかった!どこがどこが?あそこが!そうそう、あそこは苦労したんだよー
って話し合いたい!っていう(笑)
au>
ねー。実際、楽しかったってレビューが無かったら牢獄で終わってた
こんどー>
今回もそんなレビューにあふれると思いますよ。
私もプレイするのが楽しみです。
ではでは、本日はどうもありがとうございました!